以前サンプルとしてコーヒー豆を取り寄せた豆問屋さんから
定期的にメルマガが来るんです。
最初は流し読みしてたんだけど、
読むとなるほどー!と思う内容も多く
勉強のつもりで真面目に読んでいた。
先日届いたメルマガの内容が
あまりに衝撃というか
「ですよねー」な内容だったので、
即返信して
ブログに掲載の承諾を得ました。
ちょっと長いかもですが、
ご一読を。
>>>>>>>>>>>>>>>>>メルマガ引用文ここから<<<<<<<<<<<<<<<<<<
今日は、オーガニックコーヒーに関してのお話です。
「無農薬(オーガニック)のコーヒー豆は販売していないのですか?
私は、オーガニック以外、口に入れないようにしたいんです。」
上記のようなご質問は最近よく頂きます。
ですが、当店では
「オーガニックを取得しているから」
という理由でコーヒーを取扱うことはありません。
その理由を説明しましょう。
「オーガニック(有機無農薬)」というのは
JASやOCIAなどの公的機関の基準をクリアした
環境に優しい栽培方法で育てたコーヒーのことを言います。
一般的には高値で取引され
日本でも根強い人気があります。
ですが、安易にオーガニックコーヒー
だからと言って
「オーガニック=品質が良い」
「オーガニック=体に良い」
という風潮には、疑問があります。
市場に出回っている
「オーガニックコーヒー」というのは
先ほど説明したような公的認証機関に
認定を受ける必要があります。
この認証機関を通していないと
たとえ完全なオーガニック栽培で育てられた
コーヒーでも「オーガニック」とパッケージ
に表記して販売することはできません。
ですが、スペシャルティコーヒーの中では
オーガニック認定を受けていなくても
完全有機で育てているコーヒー農園
というのは沢山あります。
また、オーガニックコーヒーは
「有機無農薬」の基準で栽培されている
だけで「品質が高い」「体に良い」とは限りません。
オーガニックというのはあくまでも
「栽培方法だけ」に対する認証です。
栽培の過程で農薬が使われていない
コーヒーであれば
「どんな育て方、どんな精製方法をしていても」
オーガニック認証が取れてしまいます。
つまり
「何の努力もせずに、放ったらかしで育てたコーヒー豆」
でもオーガニック認証を取れてしまうということです。
さらに、オーガニックは「栽培方法」だけ
を見ますから、収穫されたチェリーがその後
どのような環境で精製処理されたのか?
ということは考慮されません。
僕が、コスタリカのある農園へ
行ったときの話をしましょう。
その農園は、オーガニック認証を
受けているという話でしたので
期待に胸を膨らませて、見学させて頂きました。
ですが、実際の農園は、お客様に
紹介したいと思えるものではありませんでした。
農園は雑草だらけで、コーヒーの木にも
「サビ病」という病気が蔓延していました。
ほったらかし状態です。
さらに、収穫したチェリーは未成熟のもの
も多く収穫後のチェリーを剥くための
「パルパー」という機械は、掃除をして
いないため、腐敗臭が酷く、非常に汚いです。
また、チェリーを溜めるタンクや
パティオという乾燥場も、とても不衛生でした。
いくらオーガニックと認証されていても
この環境で精製されたコーヒーが
体に良いとは思えませんでした。
コーヒーをカッピングしましたが
結果は予想通り。
腐敗臭と未成熟豆の味がして
品質の良いコーヒーとは呼べません。
腐敗したコーヒーが
体に良いはずがありませんよね。
一方、僕が知っている品質の高いコーヒーを
生み出している農園はオーガニック認証は
取得していませんが、単純に認証機関を通し
ていないだけで、栽培方法はオーガニックの
基準に合致する農園が多いです。
品質の高いコーヒーを作り続けるためには
農薬を沢山使い続けることはできないからです。
化学肥料をやめて有機肥料を工夫して使ったり
農薬の使用を制限して自然に優しい形で
病害虫の管理方法を工夫する必要があります。
また、収穫後の処理工程においても
腐敗やネガティブな風味を出さないために
衛生的な環境を整える必要があります。
品質の良いコーヒー農園は
例外なく設備を衛生的に保っています。
また、自然環境に配慮された栽培を行っています。
化学肥料、農薬を多用してしまうと土が枯れ
良い品質のコーヒーを継続的に育てることが
できないからです。
自然環境に配慮された農園づくりを
行うことで土が肥沃になり、周りの生態系に
影響を与えずに栽培が行えます。
生物の多様性があることで
その地に住む生物の糞も肥料となります。
どちらのコーヒーを
飲みたいと思いますか?
もちろん、オーガニックコーヒーを取得していて、
なおかつ、品質の高いコーヒー
というのもあります。
ですが、必ずしも
「オーガニック=おいしい」
「オーガニック=体に良い」
とはならないということが
お分かり頂けたと思います。
特に「体に優しいコーヒー」
という部分にフォーカスした場合
「オーガニックであるかどうか?」
という基準よりも
「品質の高いコーヒーであるかどうか?」
という基準で判断した方が、よっぽど
信頼性が高いです。
僕がオーガニックコーヒーだからと言って
やみくもにご紹介しないのは、これが理由です。
>>>>>>>>>>>>>>>>>メルマガ引用文ここまで<<<<<<<<<<<<<<<<<<
ここに書かれている通り、
僕も
ちゃんとした管理をして
本当に体に影響が少なく、なおかつ美味しいオーガニック食品を
作っている方々はたくさんいると思います。
その反対もいるよねって話だけでもないんです。
そういう表記や表現だけにとらわれず、
自分の知識や判断で
品質の良し悪しを見極めて選んでいくことが大切ってことです。
んで、その確証がなければ
おいそれと僕は口に出さないようにしてます。
今回のこの話だって
僕が実際に見た話とかじゃないから
そうなんだーってとらえてます。
NPOってだけで
「うさんくさー」って言われたこと思い出しました。
まぁ、確かにうさんくさいことしてる人達、
たくさんいるんでしょうね。
やーねー、とばっちり。
ともあれ、このコーヒー豆問屋さん
とても美味しかったです。
定期的にメルマガが来るんです。
最初は流し読みしてたんだけど、
読むとなるほどー!と思う内容も多く
勉強のつもりで真面目に読んでいた。
先日届いたメルマガの内容が
あまりに衝撃というか
「ですよねー」な内容だったので、
即返信して
ブログに掲載の承諾を得ました。
ちょっと長いかもですが、
ご一読を。
>>>>>>>>>>>>>>>>>メルマガ引用文ここから<<<<<<<<<<<<<<<<<<
今日は、オーガニックコーヒーに関してのお話です。
「無農薬(オーガニック)のコーヒー豆は販売していないのですか?
私は、オーガニック以外、口に入れないようにしたいんです。」
上記のようなご質問は最近よく頂きます。
ですが、当店では
「オーガニックを取得しているから」
という理由でコーヒーを取扱うことはありません。
その理由を説明しましょう。
「オーガニック(有機無農薬)」というのは
JASやOCIAなどの公的機関の基準をクリアした
環境に優しい栽培方法で育てたコーヒーのことを言います。
一般的には高値で取引され
日本でも根強い人気があります。
ですが、安易にオーガニックコーヒー
だからと言って
「オーガニック=品質が良い」
「オーガニック=体に良い」
という風潮には、疑問があります。
市場に出回っている
「オーガニックコーヒー」というのは
先ほど説明したような公的認証機関に
認定を受ける必要があります。
この認証機関を通していないと
たとえ完全なオーガニック栽培で育てられた
コーヒーでも「オーガニック」とパッケージ
に表記して販売することはできません。
ですが、スペシャルティコーヒーの中では
オーガニック認定を受けていなくても
完全有機で育てているコーヒー農園
というのは沢山あります。
また、オーガニックコーヒーは
「有機無農薬」の基準で栽培されている
だけで「品質が高い」「体に良い」とは限りません。
オーガニックというのはあくまでも
「栽培方法だけ」に対する認証です。
栽培の過程で農薬が使われていない
コーヒーであれば
「どんな育て方、どんな精製方法をしていても」
オーガニック認証が取れてしまいます。
つまり
「何の努力もせずに、放ったらかしで育てたコーヒー豆」
でもオーガニック認証を取れてしまうということです。
さらに、オーガニックは「栽培方法」だけ
を見ますから、収穫されたチェリーがその後
どのような環境で精製処理されたのか?
ということは考慮されません。
僕が、コスタリカのある農園へ
行ったときの話をしましょう。
その農園は、オーガニック認証を
受けているという話でしたので
期待に胸を膨らませて、見学させて頂きました。
ですが、実際の農園は、お客様に
紹介したいと思えるものではありませんでした。
農園は雑草だらけで、コーヒーの木にも
「サビ病」という病気が蔓延していました。
ほったらかし状態です。
さらに、収穫したチェリーは未成熟のもの
も多く収穫後のチェリーを剥くための
「パルパー」という機械は、掃除をして
いないため、腐敗臭が酷く、非常に汚いです。
また、チェリーを溜めるタンクや
パティオという乾燥場も、とても不衛生でした。
いくらオーガニックと認証されていても
この環境で精製されたコーヒーが
体に良いとは思えませんでした。
コーヒーをカッピングしましたが
結果は予想通り。
腐敗臭と未成熟豆の味がして
品質の良いコーヒーとは呼べません。
腐敗したコーヒーが
体に良いはずがありませんよね。
一方、僕が知っている品質の高いコーヒーを
生み出している農園はオーガニック認証は
取得していませんが、単純に認証機関を通し
ていないだけで、栽培方法はオーガニックの
基準に合致する農園が多いです。
品質の高いコーヒーを作り続けるためには
農薬を沢山使い続けることはできないからです。
化学肥料をやめて有機肥料を工夫して使ったり
農薬の使用を制限して自然に優しい形で
病害虫の管理方法を工夫する必要があります。
また、収穫後の処理工程においても
腐敗やネガティブな風味を出さないために
衛生的な環境を整える必要があります。
品質の良いコーヒー農園は
例外なく設備を衛生的に保っています。
また、自然環境に配慮された栽培を行っています。
化学肥料、農薬を多用してしまうと土が枯れ
良い品質のコーヒーを継続的に育てることが
できないからです。
自然環境に配慮された農園づくりを
行うことで土が肥沃になり、周りの生態系に
影響を与えずに栽培が行えます。
生物の多様性があることで
その地に住む生物の糞も肥料となります。
どちらのコーヒーを
飲みたいと思いますか?
もちろん、オーガニックコーヒーを取得していて、
なおかつ、品質の高いコーヒー
というのもあります。
ですが、必ずしも
「オーガニック=おいしい」
「オーガニック=体に良い」
とはならないということが
お分かり頂けたと思います。
特に「体に優しいコーヒー」
という部分にフォーカスした場合
「オーガニックであるかどうか?」
という基準よりも
「品質の高いコーヒーであるかどうか?」
という基準で判断した方が、よっぽど
信頼性が高いです。
僕がオーガニックコーヒーだからと言って
やみくもにご紹介しないのは、これが理由です。
>>>>>>>>>>>>>>>>>メルマガ引用文ここまで<<<<<<<<<<<<<<<<<<
ここに書かれている通り、
僕も
ちゃんとした管理をして
本当に体に影響が少なく、なおかつ美味しいオーガニック食品を
作っている方々はたくさんいると思います。
その反対もいるよねって話だけでもないんです。
そういう表記や表現だけにとらわれず、
自分の知識や判断で
品質の良し悪しを見極めて選んでいくことが大切ってことです。
んで、その確証がなければ
おいそれと僕は口に出さないようにしてます。
今回のこの話だって
僕が実際に見た話とかじゃないから
そうなんだーってとらえてます。
NPOってだけで
「うさんくさー」って言われたこと思い出しました。
まぁ、確かにうさんくさいことしてる人達、
たくさんいるんでしょうね。
やーねー、とばっちり。
ともあれ、このコーヒー豆問屋さん
とても美味しかったです。
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