土シンプル

ということで
先日の出雲の帰りに

岐阜にある克弘さんの工房にお邪魔してきました。

周りを自然が取り囲む
とても静かなところでした。

取ってもらった型で

ひとつずつ丁寧に仕上げていく様子を

隣でじっと見つめてました。

兄の作品をお持ちの方はご存知だと思うんですが
一つ一つ、柄や模様が異なるというのが特徴です。

自分好みのうつわを選ぶ楽しさ以前に
彼がうつわをつくる段階で楽しんでる感じみたいです。

ですが、今回そういう「遊び」は極力おさえてもらいました。

工場生産ではなく一つ一つ手作りという時点で
一つとして同じものは存在しませんし、
皆さんが手に取ったうつわが
皆さんのお手元で自分好みのうつわに育っていくような

そんなうつわをお願いしました。

なので、「ド」がつくくらいシンプルです。

起き抜けの朝、
家族が入れてくれたコーヒーを
喧噪を聞きながらすするもよし

家事が落ち着いた午後、
一人でまったりティータイムでもよし

誰かが帰ってくるのを待ちながら
スープを飲むのもよし

取り返しのつかない夜、
ため息をつきながら寝る前のミルクでもよし

何にでも合う不格好さをお願いしてあります。

そんなこと考えてたら
歌も同じようなものかもと思えてきました。


全く同じ歌でも
今日歌うそれと、明日歌うそれは
昨日歌ったそれとも全然違いますしね。

歌う人の気分、
聴く人の気分。

既に知ってる曲なのに
文字通り、ふと「琴線に触れて」
涙腺が止まらないなんてこと、ザラにありますもん。

あー早く色々届けたい。
 

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