思いつかんとよ


「何でもないようなありふれた日常を」


「独自の視点で切り取った言葉で」



「どこかで聴いたことがあるようなメロディに乗せて」


「かつ、それでいて新鮮なサウンドで」


「あなたの心を代弁するような」



そんな歌ばかり。
20代男性ボーカルの
ロックバンドの歌なんて、
そんな歌ばかり。

結局、僕がやっているものもそれなんだが。
どうせ同じ人間だもんな。

だから見つからないんだよ「自分らしさ」なんて。
大体において自分イコールその他大勢なんだから。
多くの場合、通行人Aだ。

マジョリティを避けて
皆がマイノリティを追い求めるなら
その時点でそれはマイノリティではなく
マジョリティだ。

特別だ、と思ってるのは
殆どの場合において自分だけ。
一人よがりってやつ。

人に伝える、という優先順位がある場合に
大概は要らないこだわりだったりする。

「いわゆる」を「所謂」と書いてみたり
「たいがい」を「大概」と書いてみたりする、そんなののこと。

でも、こだわるのはそこじゃないんだろうな。
いかに普通に。

それも、心の中の深ーいところの「普通」を探すこと。

人間らしく、
それがホントの意味での「ポップさ」かも



そんな気がする。

エセ占い師が
予定調和の質問で少しずつ信憑性を高めていくようなもんだ。


独自の視点って言ったって
斜めに撮るくらいしか思いつかんとよ。

うたうたい 堺輝

うたうたい堺輝の綴るしょーもないアレコレや ライブスケジュールなど

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