着いちまった


いつの間にか寝てたのか
途中から記憶がない。

乗った時にあんなに込み合っていた電車の中も
両隣りはもちろん、
わずか4人くらい。

出張帰りのサラリーマン
何かの資料に目を通してるお姉さん
さっきまでの僕と同じように
口を半開きで寝てる男性。


iPodの曲も、お気に入りを何曲も通り過ぎたみたいだ。


冬の電車で居眠りすると
喉が渇いて仕方ない。

カラカラになる。

風邪引いてしまいそうだ。



電車は住宅地を抜けて
既に山間を走ってる。

枯れ木も山の賑わい。

木の肌を触るのは昔から好きだった。
おばあちゃんの肌みたいで
さらさらしてるのに温かい。

電車の乗換のタイミングは
いつも煙草を吸えるはずだったのに
昨今の禁煙ブームで
次から次へと吸える場所が減っていく。

それもこれも
マナーを弁えない喫煙者がいるからだ。
だから他の人が迷惑がって
こんなことになったんだ。


まぁ、いいか。
僕が気焔吐いたって、どうなるもんでもないし。


その次のことが大事だ。
いつも、その次のことが大事だ。

だから、どうする。
んで、どうなる。



呑気なこと言ってたら
着いちまった。


うたうたい 堺輝

うたうたい堺輝の綴るしょーもないアレコレや ライブスケジュールなど

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