夢かと思った。
というのも、先日我が家で大人数を招き、盛大な忘年会を催した。
6畳間に14人。
案外入るもんだな。
不覚にも明け方潰れてしまい、眠りに落ちた。
朝の9時頃起きると、誰もいない。
誰もいないどころか、いやに部屋が片付いている。
まるで一日遡ったかのような錯覚に陥るほど、
片付いていた。
だから、夢かと思った。
しかし、寝ぼけまなこで台所に行って、
山積みの洗いものを見て、昨夜の出来事が現実だったと知った。
ここまで部屋が片付いていて、
洗い物だけこの状況というのは何かのギャグか、とも思ったが、
即座に謎が解けた。
排水口が詰まっているのだ。
そういえば昨夜、友人がせっせと流しの下を覗き込んで
あれやこれやと手を尽くしていたのが、記憶に蘇る。
「大家に言った方がいいよ」という発言はこのことだったのか、
とその時はいいよいいよと受け流していた自分が怖くなる。
酔いというのは心を寛大にしてしまうものなのだなぁ。
ともあれ、さて困った。
実際、山積みのコップ類はまだしも、
汚い水を残しながら新年を迎えるのは
O型の完璧主義の僕としてはどうも出来ない。
ということですぐ不動産屋に電話した。
すると、
「あんたんちのすぐ近くに水道屋さんがいるから、連絡してすぐ行ってもらうようにしてあげるわー。ほんとはウチは昨日で年内の営業してなかったんだけど、アタシがいてよかったわねー」
と不動産のばあちゃん。
最後の一言が余計である。
しかし迷惑をかけている手前不機嫌にもなれず、
謝辞を述べ電話を切った。
彼女は「すぐ来てもらう」と言った。
僕の中の「すぐ」とは大体30分だ。
1時間経っても電話連絡すら来ない。
水道屋さんの連絡先は教えてもらっていないから、再度不動産屋さんに電話した。
コール音。。。
不在である。
恐らく僕の電話を最後に「仕事納め」だったのだろう。
彼女としては昨日が仕事納めだったのだから。
彼女が水道屋さんに電話するのを怠ったのか、
水道屋さんがうちの仕事を後回しにしているかは不明だが、
激しく憤った。
普段部屋の中で声を出さない僕が怒鳴っていた。
誰もいないのに。
にしても困った。
僕はその日出かける用事があって、あまりぐずぐずもしていられない。
既にこの時点で問題発生から1時間経過しているのだ。
考えよう。
きっと何か詰まっているんだ。
僕はいつもネットをつけているから、何かが詰まるということはないはずだ。
いったい何が詰まったか知らないが、アレがあれば解決するかもしれない。
となるとすぐに買いに行かなきゃ。
年の瀬迫るこの時期、もしかしたらあの駅前のナンデモ屋も店じまいをしてしまうかもしれない。
不動産屋も昨日がほんとの仕事納めだったくらいだから。
僕は自転車に飛び乗った。
カーブをブレーキかけずに曲がった。
開いている。
そしてアレをゲットした。
というのも、先日我が家で大人数を招き、盛大な忘年会を催した。
6畳間に14人。
案外入るもんだな。
不覚にも明け方潰れてしまい、眠りに落ちた。
朝の9時頃起きると、誰もいない。
誰もいないどころか、いやに部屋が片付いている。
まるで一日遡ったかのような錯覚に陥るほど、
片付いていた。
だから、夢かと思った。
しかし、寝ぼけまなこで台所に行って、
山積みの洗いものを見て、昨夜の出来事が現実だったと知った。
ここまで部屋が片付いていて、
洗い物だけこの状況というのは何かのギャグか、とも思ったが、
即座に謎が解けた。
排水口が詰まっているのだ。
そういえば昨夜、友人がせっせと流しの下を覗き込んで
あれやこれやと手を尽くしていたのが、記憶に蘇る。
「大家に言った方がいいよ」という発言はこのことだったのか、
とその時はいいよいいよと受け流していた自分が怖くなる。
酔いというのは心を寛大にしてしまうものなのだなぁ。
ともあれ、さて困った。
実際、山積みのコップ類はまだしも、
汚い水を残しながら新年を迎えるのは
O型の完璧主義の僕としてはどうも出来ない。
ということですぐ不動産屋に電話した。
すると、
「あんたんちのすぐ近くに水道屋さんがいるから、連絡してすぐ行ってもらうようにしてあげるわー。ほんとはウチは昨日で年内の営業してなかったんだけど、アタシがいてよかったわねー」
と不動産のばあちゃん。
最後の一言が余計である。
しかし迷惑をかけている手前不機嫌にもなれず、
謝辞を述べ電話を切った。
彼女は「すぐ来てもらう」と言った。
僕の中の「すぐ」とは大体30分だ。
1時間経っても電話連絡すら来ない。
水道屋さんの連絡先は教えてもらっていないから、再度不動産屋さんに電話した。
コール音。。。
不在である。
恐らく僕の電話を最後に「仕事納め」だったのだろう。
彼女としては昨日が仕事納めだったのだから。
彼女が水道屋さんに電話するのを怠ったのか、
水道屋さんがうちの仕事を後回しにしているかは不明だが、
激しく憤った。
普段部屋の中で声を出さない僕が怒鳴っていた。
誰もいないのに。
にしても困った。
僕はその日出かける用事があって、あまりぐずぐずもしていられない。
既にこの時点で問題発生から1時間経過しているのだ。
考えよう。
きっと何か詰まっているんだ。
僕はいつもネットをつけているから、何かが詰まるということはないはずだ。
いったい何が詰まったか知らないが、アレがあれば解決するかもしれない。
となるとすぐに買いに行かなきゃ。
年の瀬迫るこの時期、もしかしたらあの駅前のナンデモ屋も店じまいをしてしまうかもしれない。
不動産屋も昨日がほんとの仕事納めだったくらいだから。
僕は自転車に飛び乗った。
カーブをブレーキかけずに曲がった。
開いている。
そしてアレをゲットした。
このシロモノ、見たことがあるだろう。
トイレが詰まったときなどに活用する、あの道具である。
名前は、知らない。
購入金額、800円。
とにかく、コレだ。コレで詰まっているものを救出すれば、
全てが解決する。
はず。
満を持して作業開始。
空しく空気が水をかき分ける音がするのみで、
犯人は姿を現さない。
力がだんだん入る。
それでも駄目。
使い方が悪いのかと、取扱説明書を読んでみた。
しかし当たり前のことしか書いてない。
そもそも取扱説明書すら要らないのだ。
だとすればこいつは相当頑固だ。
これはいよいよ素人レベルではどうにもならないと諦めかけた。
いや待てよ。何かが引っかかっているのかも。
勇気を出して右腕を突っ込んだ。
すぽ。
ずぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ。
(↑大量の水が流れる音)
右手にあったのは、飲み会用に購入した透明のプラスティックのコップだっだ。
解決。
となると、こいつの所在がやけに空しい。
一人暮らしの部屋に、
これがあるって。
第一しまう場所が思い付かない。
そして排水口の詰まりを解決する以外に使い道がない。
ましてや無駄に大きい。
これに800円を使った。
高いとみるか、
安いとみるか。
先に手を突っ込んでみるべきだった、というのは後の祭り。
みなさん、
平成19年、いかがでしたか。
心に詰まっているものがあれば、
今のうちに解決しておきましょう。
快くこの道具を譲渡しますよ。
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